緑茶と紅茶とウーロン茶の違い
製法が異なるだけで原料は同じ茶葉
「緑茶」「紅茶」「ウーロン茶」は、最もポピュラーで、私たち日本人にも親しまれている3種類のお茶です。実は、これらはその製法が異なるだけで、どれも同じお茶の木の葉を原料に作られていることをご存知でしょうか。ここでは、3つのお茶と、色によるお茶の区別の仕方をご紹介します。
<紅茶>
茶葉がもともと持っている酵素の働きによって、発酵を促して作られるのが紅茶です。摘んだ茶葉を発酵させることで、香りが際立ちます。
乾燥させた茶葉をお湯で戻すと澄んだ紅色になるのが特色。渋み成分であるタンニンが豊富で、生産地はインドやスリランカが特に有名です。世界で生産されるお茶の約80%を締めていて、製品ではティーバッグなどにされています。
<緑茶>
緑茶は、摘み取った茶葉をすぐに加熱することで、そこに含まれる酸化酵素を壊し、成分の酸化を防ぐ製法が取られています。世界全体のお茶の生産量からすると占める割合は約20%程度です。
<ウーロン茶>
紅茶と緑茶の中間に位置しています。日本人には親しみがありますが、世界では生産量の少ないお茶です。
ウーロン茶(烏龍茶)という名前の由来は、お茶としてできあがったときに色が烏(カラス)のように黒く、その形が竜の爪のように曲がっているからなのだとか。
肉の脂分を分解する作用があるので、中華料理のフィンガーボールなどにも良く使われています。発酵度は、5割から6割程度だそうです。
色による大別
――この他にも、お茶は発酵によってさまざまな種類に分けられていますが、それは色によって大別されています。
・緑茶…酸化発酵を行わない不発酵茶。
・白茶…わずかに酸化発酵させた弱発酵茶。
・青茶…ウーロン茶など半分程度発酵を促した半発酵茶。
・紅茶…酸化発酵を完全に行った全発酵茶。
・黄茶…白茶と同じく、わずかに酸化発酵させ、さらに軽く酸化発酵させた弱後発酵茶。
・黒茶…プーアールチヤなど、コウジカビによる発酵を行わせた後発酵茶。
一口にお茶と言っても、とても奥の深いことが良くわかりますね。